多種多様な人材が輝くフィールドを。ワーキングマザーのステップアップと惜しみない挑戦。

多種多様な人材が輝くフィールドを。ワーキングマザーのステップアップと惜しみない挑戦。

2005年5月に障がい者雇用を目的とし、大東建託株式会社の特定子会社として設立された、大東コーポレートサービス株式会社。一人ひとりの多様な個性と能力を活かし、新たな活躍の場を創造することを目指し、障がいの有無にかかわらず、働く喜びを分かち合う環境づくりで大東建託グループの【印刷・事務サービス・ものづくり】の3つの業務を担っています。今回は、経理のアルバイトから正社員登用され、人事担当として活躍する田代 彩さんにインタビューを行ないました。

横の繋がりの大切さを感じられた経理業務。

▲アルバイト入社した頃の経理業務を振り返ります。

大東コーポレートサービスで働き始めたきっかけは子育てとの両立。以前は医療事務として窓口業務のアルバイトを行なっていましたが、家庭と仕事の時間的なバランスを重視し、同社への入社を決めたのだといいます。

田代「2015年に入社した当初は、経理のアルバイトを行なっていました。前職では窓口業務が中心だったので、経理やデータ入力は初めての経験で、日本全国にある大東建託グループで働く社員の方の小口精算を担当していました。私が所属していたチームは、営業活動に伴う交通費や備品購入をした際の支払い処理などが中心です。

支払いが発生したもののデータ入力を行ない、自分で見直しをして、別の方にも照合していただくという流れでダブルチェックをとても厳しくしていました。どうしても入出金が発生する関係上、支払わなければならない人に支払われなかった、別の人に支払ってしまったなどのミスを起こさないために、横の繋がりでしっかりとした確認が必要になります。現金であれば目の前で確認できるのでミスに気付けたりもしますが、お金の動きが実際に目に見えないネット上での作業なので、数字1つで大きく変わってしまうため慎重にしなければ、と気を付けていました。」

バックオフィスのシェアード化が進んでいる同社の中では一人で業務を完結する部署がほとんど。その中で田代さんが配属されていた部署は会社のお金を扱う業務のため、責任は重大ですが、チームプレーで行なう業務が多く関係性の良さを感じられたのだそう。

田代「社員の方がとても親切に教えてくださいますし、その指導の中で対応できる業務が増えていくので、成長が身に付いてくると感じられます。入ったばかりの頃はデータ入力しかできなかったのが、照合ができるようになって、最終チェックができるようになってと経験を積んでいくので、ステップアップが目に見える環境にとてもやりがいに感じていましたね。

1人で行う業務ではないからこそ、コミュニケーションはとても大切でしたし、私と同じように働くママが多かったので、出産や育児、子どもが急に熱を出してしまった際などには助け合える体制があります。経理は社員の数よりもアルバイトの女性の方が倍近くいて、ママならではの急用が入った際に、チームの垣根を越えてフォローできる体制になっているのは有難かったです。」

入社1カ月以内の有給付与や、育休・産休、交通費支給など、アルバイトの方であっても手厚い福利厚生があり、お互いにフォローし合える体制が整っているため、子育てをしながらでも働きやすい環境だと感じていたといいます。

プレゼンできる環境で得た、同じ目線の考え方。

▲社員からの発案によりSDGsプロジェクトがスタートしました。

同社では年に数人程度、アルバイトから正社員に登用されることがあり、田代さん自身が望んだタイミングと、正社員募集を始めたタイミングが合致。社内の雰囲気や制度などの良さを実感し、この会社でもっと様々なことを経験したいと挑戦したのだといいます。

田代「働きやすさも感じていましたし、子供が小学校に上がり、あまり手がかからなくなってきたので『もう少し仕事のレベルを上げたい』と相談したところ、ちょうど正社員を募集するタイミングが合い、お声がけいただいて今に至ります。当時働いていた経理では充足されていたので、別の部署に配属されるかもしれないというお話しをいただいたのですが、それでも『挑んでみたい』という思いが強かったのでチャレンジしました。」

まず初めに任されたのは総務や広報の業務。現在働いている人事部と同じ部署内で様々な業務を担当していたのだそう。新しく経験する業務の中で、社内外問わず様々な方と接する機会が増え、よりコミュニケーション能力が培われ、その大切さを実感したと振り返ります。

田代「総務や広報の担当となり、社外の方とやりとりをする機会や、一日の中で突発的に起こる差し込み業務がたくさんありました。様々な経験をしていく中でコミュニケーションの大切さや人との繋がりが大切だと改めて気づかされ、アルバイト時代の横の繋がりで吸収できたことを発揮できたなと感じました。特に人事の業務は、対【人】なのでその経験が今に活かされているなと思いますね。

会社としてはトップダウンよりボトムアップを重視しているので、社員の方から提案しやすい雰囲気があり、私自身もまずは相手に立場に立つことを意識するようになりました。良い意見も悪い意見も提案・相談される部署なので、頭ごなしに否定する前に、相手がどう感じてその意見をされたのかを考えて、同じ目線で考えることを大切にしています。」

田代さんが考える大東コーポレートサービスの魅力は、部署にかかわらず提案できる環境があること。年に1度異動希望を出すことができたり、新しいプロジェクトを提案できたりと、社員の意見に耳を傾ける環境に感化され、同じ目線に立つ意識が芽生えたのかもしれません。

田代「最近で言うと、社員の提案からSDGsプロジェクトが始まって、部署の垣根がないチームで自分たちの目標とターゲットの番号を定めて、それに対してどう取り組んでいくかを話し合っています。

人事であれば社内制度の改善について提案することもありますし、他の部署であれば、新しい業務を取り入れたいとか、やり方を変えてみたいというようなプレゼンできる場所が多く、その内容を簡単に『できない』と返されるのではなくて、『これはどういうことなのか?どんな風にしたいのか?』と内容をしっかり揉んでいただけることもあるんです。全て採用されるわけではないけれど、しっかりと提案した内容に向き合っていただけるのは嬉しいですよね。」

SDGs(持続可能な開発目標)は「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されており、貧困や飢餓といった問題から、働きがいや気候変動に至るまで、21世紀の世界が抱える課題を挙げています。障がい者雇用を行う同社にとっては、【人や国の不平等を無くそう】や【働きがいも経済成長も】などといった項目に真剣に向き合おうとしているのです。

社員の提案が具現化する環境で、様々な人と関わることが多い田代さんだからこそ、【意見をもらえるうちが華】という認識で社員一人ひとりに向き合い、先回りの行動を心がけていきたいと話しました。

【脱ぶら下がり】で育つリーダーシップ。

▲多くの仲間と共に、助け合いながら業務に励んでいます。

人事として頼っていただけるからには、全力で答えていきたい。一番の理解者でありたい。そんな思いから、田代さんは業務での成功も反省も日々勉強だと考えています。部署内では田代さんよりも後に配属された方が増えてきている状況で、自分の立場を考える岐路に立っているのだそう。

田代「私よりも年齢の若い方や人事経験の浅い方が増えてきているので、自分の業務を行うだけでなく、リーダーシップを取っていかなければと感じています。リーダーとは何か?というような良いお話しも上司からよくお聞きするので意識することは増えてきました。

お手本にしたい先輩はたくさんいて、アルバイト時代の同じチームの社員の方がどんな風にまとめていたかを振り返ることもありますし、人事に異動してきたばかりの頃に、分からないことや対応できない業務を相談した際、笑顔で引き受けてくださる方がいて、とても頼りになるなと感じていました。どの先輩にも憧れることや学ぶことがたくさんありますし、私自身もそうなれたらなと思います。」

田代さんだけでなく、同社で働く方のスキルとして、積極性やリーダーシップが求められることが多いそう。コミュニケーション能力の高い方が多いと感じる一方で、会社全体として社歴や経験の浅い方を育てる意識の底上げをしたいと考えているのだといいます。

田代「どちらかというと受動的な方は取り残されてしまうので、入社したばかりで初めて経験することがあっても何事にも挑戦していける人が活躍できる会社です。会社のテーマとして【脱ぶら下がり】というものがあり、管理職に指示されるのを待っているだけではなく、自分から積極的に動いていこうというのを目標にしています。

人との繋がりもそうですし、業務に向き合う姿勢もそうですし、分からなくても自分から積極的に動いてくれる方が増えていけばいいなと思います。そのフォローは必ずできるので、怖がらずにまずは飛び込んでいってほしいですね。次世代的な意味でも、熱意のあるリーダーシップを取れる方の層を厚くしたいと感じているので、率先して何事にも挑戦できたり、失敗してもすぐに立ち上がって前向きに取り組んでいってほしいと思います。」

多様な人財と企業が共に成長し、豊かな人生を送りながら社会に貢献できる会社を目指す。そんな理念の通り、自主性や積極性で自身が輝ける場所を掴み取っていくことができます。最後に、会社として目指す姿についてお聞きしました。

田代「現在、シェアード化が拡大していっている中で、障がいのある社員の方が遅れをとってしまいそうなときに、どうやったら活躍できるかを考えていきたいですし、障がいがあるからできないと決めつけるのではなく、任せられる業務を拡大していくことでやりがいに繋がればいいなと思います。多種多様な人材が共に成長していく、そんな姿を目指しています。」

大東コーポレートサービス株式会社:https://www.daito-copo.com/

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