大手広告代理店からベンチャー企業へ転職。“ベンチャー”の魅力とは?

大手広告代理店からベンチャー企業へ転職。“ベンチャー”の魅力とは?

株式会社スタメン 経営企画部の広報担当、森田明日香さん。この春で入社2年目となる。

前職では、大手広告代理店で営業職を経験。当時クライアントだった加藤厚史氏(株式会社スタメン現代表取締役社⻑)の起業の知らせを受け、「この人と一緒に働きたい」という気持ちと、転職への思いが沸々と湧き上がった。最終的に、安定ではなくベンチャーという“冒険”を選択し、スタメンにジョインした。加藤氏だけに魅力があるのか、会社にも魅力があるのか…その理由に迫る。

▲取材の日は名古屋の本社から出張で東京支社の方へいらっしゃいました。

現在はどのような仕事をされているのですか?

森田:「以前は、マーケティング部の広報担当でしたが、今年3月の組織編制に伴い、エンゲージメントデザイン部の広報担当になりました。具体的には、メディアさんとのリレーション作りやプレスリリースの制作、弊社の創業事業であ る“TUNAG”の事業広報、社内広報、採用広報やオウンドメディアを書いたり…広報全般ですね。最近は採用面談も行っています。」

広報担当ですが、面接にも関わっていらっしゃるのですね。

森田:「そうですね。ベンチャー企業なので、社員一人ひとりの業務範囲が広いと思います。広報にとどまらず実際に採用面談に関わることができるので、自分自身が行っている広報活動が、実際には、どのように届いているのかを感じる機会が持てています。自ら「面接や選考にも関わらせていただきたい」と伝えたことで、こうやって採用面談にも関われるようになりました。」

“採用広報”は実際どのような手法でおこなっているのですか?

森田:「オウンドメディアでの発信や、SNSを有効活用して取り組んでいます。例えば、インスタグラムでは、平日毎日決まった時間に投稿するようにしています。採用アカウントのフォロワー数も少しずつ増えてきました。

こちらから候補者の方へダイレクトのアプローチもしますし、DMで先方からアクションをいただくケースもあります。SNS を通してスタメンを知っていただき、会社説明会への参加希望者が増えたり、興味を持っていただくことは嬉しいですね。SNSを見て入社したいと感じた、という嬉しいお声をいただいたこともあります。こういった取り組みは会社の雰囲気を伝えやすいのかなと思っています。

その他にも、会社説明会やミートアップの開催を定期的に行っています。会社説明会は、毎月、名古屋・東京・大阪の各拠点毎に月に数回開催していまして、参加人数は毎回10〜15名くらいです。


ミートアップは採用目的だけではなく、外部の方々との交流も目的としています。ミートアップに参加していただき、スタメンをより知っていただいたり、スタメンのファンが増えたらいいなと思っています。イメージとしては、異業種交流会のようなものが近いかもしれません。参加してくださる方々が楽しんでいただけるような場にしたいと思っています。次回もまた参加したいという方も多く、反響がとても嬉しいですね。」

▲東京支社での仕事も多く、こちらで来客対応する場合もあるそう。

創業事業“TUNAG”

“TUNAG”とは、会社と従業員、従業員同士の相互の信頼関係」を醸成するエンゲージメント経営専門のコンサルティングサービス。

社員同士がつながり、社員と経営者との意思疎通も円滑になり、ひいては会社全体のエンゲージメントが高まっていく。こうした好循環のきっかけを、“TUNAG”というコンサルティング×クラウドサービスを通じて提供するというもの。

『人と組織』の強さ、すなわちエンゲージメント。エンゲージメントを、会社と従業員、および従業員同士の信頼関係と定義しています。会社から与えられる待遇やモノ、コトに立脚した従業員満足は、往々にして脆さを内包しています。信頼をベースにしたエンゲージメントは、会社がピンチになった時にこそ、一丸となって会社を支える力を発揮すると思うのです―(HPより抜粋)

株式会社スタメン~TUNAG~ https://tunag.jp/ja/

※HR Tech GP 2018 “オーディエンス賞”受賞、東洋経済すごいベンチャー100選出

“TUNAG”はエンゲージメント経営が実践できる 国内唯一のコンサルティングサービス。導入企業からは離職率の低下や業績アップにつながったという声があるという。クライアントの組織課題に具体的に貢献できることが嬉しいと森田さんは話す。一方で、スタメン社内ではどのようにTUNAGを活用しているのだろうか。

森田:「TUNAGの大きな特徴の1つに、「社内制度のプラットフォーム」としての機能を持っていることがあります。導入企業さまの組織課題を特定し、それに対する打ち手(=社内制度)を設計・提案し、社内での運用が自走化するまでを一貫してサポートしています。

スタメン社内では、メンバーに感謝の気持ちを伝えるサンクスカードや、役員陣が毎週投稿するコラム、日頃仕事をする上で支えてくれている家族や恋人に感謝することを支援するための制度「サポータサプライズ」など、30以上の制度が存在しています。


組織の規模やその時のニーズに合わせて、内容を少しづつ変えながらどんどんブラッシュアップしています。制度自体も、コーポレート部門だけが作るものではなく、メンバーがプロジェクトチームを作って、社内全体で良い組織作りのために取り組んでいます。

社内制度をうまく活用することで、個人やチームがさらに成長して活躍できています。こんな想いがあるから、TUNAGという事業をメンバー全員が自信を持って推進しています。」


創業時から新卒採用にも力を入れるスタメン。採用基準と、教育について教えてください。

森田:「採用基準でいうと、経営理念や行動指針のStar Wayに共感してくれているかというカルチャーマッチを大事にしています。教育体制でいくと、入社後の研修はしっかりと行い、新人全員にそれぞれのメンターやエルダーがついて、業務の指導・育成、必要なスキルなどを教えています。

また、成果をあげているメンバーには、新たなポジションを与えたり、若手メンバーにも早い段階で大きなプロジェクトに関わってもらったりしています。入社年数に関係なく、様々な挑戦をして欲しいので、成長チャンスを与えてどんどん任せています。そういった環境を提供できるのは、ベンチャーの強みですよね。」

社内で何かいいことがあると鳴る鐘。嬉しいことを全員で共有するスタメンを象徴する制度

この人と同じ船に乗る

株式会社スタメンの現代表取締役社長である加藤厚史氏。前職では森田さんのクライアントだった。長年、大手広告代理店勤務だったわけだが、なぜ設立間もないベンチャー企業へ転職したのか。

森田:「お互い前職時代に、加藤さんの起こした事業のテレビCMやキャンペーンなどを任せていただいていました。
すごくお忙しい方なのに、いつも物腰柔らかくて、面白くて、すごい人だなと感じていました。

ある時、調査データとキャンペーンの企画書を持って行ったら、週明けに「土日に隅から隅まで読みました」と言ってヨレヨレになった企画書を持って、とっても感謝されたことがありました。その時に、事業に対する熱量の高さを改めて感じて、『この人は心底、事業が好きな方なんだな』とさらに尊敬しましたね。

当時は漠然とですが、『この人が独立したらきっとすごいことになる』と思っていました。だから、起業すると聞いて、何をやるんだろう?とウズウズするというか、もう黙っていられないって感じですぐに会いに行きました(笑)


会社に初めて行った際に、加藤が創立メンバーを次から次へと紹介してくれました。その人たちが、また本当に魅力的で。なんだか胸が弾む気持ちで帰ったのを覚えています。

  • “どの会社で働くか”より“誰と一緒に働くか”

森田:「その時に広報のポジションを募集していると聞いて、ぜひやりたいと思った反面、広告の仕事はもちろん、前職の会社も好きでしたし、なにより家族がいるので、自分にとっては何が大切なのかを改めて考えました。

色々と考えていく上で、最終的に、「安定」よりも「変化や挑戦」を求めていきたい、自分自身ももっともっと成長していきたいなと思いました。⻭車の一つになるというより、会社にとってエンジンになりたいし、スタメンという船に乗り、加藤を始めスタメンのメンバーと一緒に切磋琢磨いこうと覚悟を決めました。

そんな風に気持ちが固まってからは、迷いはなかったですね。今は、メンバー全員で同じ志を持って共に夢に向かって邁進しています。そんな毎日に日々、ロマンを感じています(笑)

  • 経営陣から直接学びを得られる環境

森田:「スタメンの一員になったからには、社⻑や経営陣のいいところをたくさん学んでいきたいと思っています。社長でいうと事業や経営についての「先を読む力」です。例えば、私が社⻑に1歩先を見据えた話をすると、3歩先まで読んだ意見が出てきます。それは、経営経験からくる未来予測だけでなく、意思未来や社長自身の「感性」によるものも大きいです。

3歩先を読んだ行動をすると、定着するまで時間を要することが多いですよね。ですが、定着し始めたり時代が追い付いてくると、それが跳ね上がるというか。創業事業である「TUNAG」が今まさしくその状態です。

経営陣はそこが見えているので、まさに先見の明があるとはこのことだなと思います。自分もそういう視点をもち、視座を高めていきたいですね。」

  • ワクワクを大切に、一体感を楽しむ

森田:「弊社が大切にしている行動指針 Star Way の一つに『ワクワクを大事に、一体感を楽しむ』というものがあります。これは社員に限らず就職活動中の方々にも伝えたいことです。毎日ワクワクしながら仕事ができるって、本当に幸せなことだと思うから。

私は前職でも仕事のやりがいを強く感じていましたし、楽しく働くことがてきていました。しかし、チャレンジできる機会はあまり多くなかったかなと感じています。時代のせいもありますが、「若手だから」「女性だから」という忖度があって、悔しい思いをしたことも少なからずありました。だからスタメンでは、やる気や成長意欲の高いメンバーには、新卒であろうが、未経験であろうが、たくさんチャレンジの機会を用意したいと思っています。広報として、スタメンにはチャンスがたくさんあるんだということを社内外へ伝えていき たいですね。」

最後に森田さんの今後について聞いてみた。

森田:「エンゲージメントデザイン部という部署ができたので、採用やPR戦略を立てながら、会社のブランディングを担っていきたいと思っています。これから一層社員数も増えていくので、インナーブランディングにも注力していきたいです。まだまだやりたいことがたくさんです。」

社長の背中を追い、ベンチャー企業を選んだ森田さんの転職は大成功。森田さんの“3歩先”にはどんな景色が広がっているのだろうか。スタメンが提供してくれるワクワクにこれからも期待したい。

▲東京メンバーとの貴重な談笑タイム。

株式会社スタメン: https://stmn.co.jp/

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