取り扱う食品に大きな誇りを。元配送ドライバーが感じる、コミュニケーションの大切さ。

取り扱う食品に大きな誇りを。元配送ドライバーが感じる、コミュニケーションの大切さ。

生活すること=消費すること。「何を」「どのように」消費するかという選択は、その先の未来や次世代に何を残すことができるかという気づきに繋がります。【毎日の暮らしを私らしく豊かにしたい】。そんな思いから自然と共生し、食べ物・エネルギー・福祉を自給・循環させるサスティナブル(持続可能)な生き方を提案している生活クラブ生活協同組合。そんな同組合で総務部 総務課 課長として組合内のつなぎ役を担う地引明さんにお話しをお聞きしました。

組合員様と職員の大切なコミュニケーション。

▲ドライバー時代は組合員様とのコミュニケーションを大切にしていました。

以前の経験から同組合に入職後も配送ドライバーとして6年間活躍していた地引さん。入職のきっかけは勤務地への交通の便の良さや前職の経験を生かして働けるという思いからでした。

地引「前職のドライバーの経験を生かして、入職後は6年間配送していました。私たちがお届けしているのは生協なので、地域に根差した方や地域貢献をしたいという方が多くて、私自身も組合員様とのコミュニケーションを楽しんでいました。食品に関して安心・安全を謳っているので、『とてもおいしかったです』とお褒めの言葉をいただくことも数多くありました」

扱っている食品のほとんどは生協独自のプライベートブランド。一般的なスーパーやデパートには流通していないため組合員でないと購入できない特別感と、安全性に自信のある食品を購入できる安心感が組合員の方々の心を掴んでいます。そんな特別感のある食品を扱っていることに、ドライバーの方々も誇りをもって配送しています。

地引「ドライバーは運転好きな方もいますが、どちらかというとコミュニケーションを大切にしている方が多いですね。組合員様とのコミュニケーションを重点的に取るようにとの方針があるので、組合員様や仕事に対して誠実な方が多いなと、いつも感じています。」

組合員の方々との接し方を重視する方針が生まれたルーツは、同組合の始まりに紐づきます。

今から約50年前、「みんなでまとめ買いして安く分け合おう」と200人近くの主婦が集まり、普通牛乳の共同購入を始めました。脱脂粉乳や加工乳が多かった当時、確かな品質を手に入れたいとの思いから、酪農家との共同出資を経て、直営の牛乳工場を設立し、牛のエサや飼育環境・生産者・品質管理に至るまで、すべてを把握できる普通牛乳を購入できるようになりました。その牛乳を求める多くの主婦のまとめ役として現在の職員の役割が作られたのだといいます。

地引「一般的な企業であれば社員が新規のお客様を増やそうと活動すると思いますが、生活クラブは多くの主婦の方々が集まってできた組合なので、組合員の方々が自主的に『仲間を増やしていきましょう』と活動をしてくださいます。お客様でありながら、同じ目標を持ち、同じ方向を向いている同志でもあると思います。だからこそ、組合員様とのコミュニケーションは必要不可欠なのです。」

幅広い業務の中でも力を入れる、人財の採用業務

▲本部の総務に異動してからは、働きやすさにも目を向けるようになったのだといいます。

入職から6年経った頃、当時働いていた配送センターの総務を2年、センター長2年の経験を経て、地引さんは本部の総務部に異動しました。本部に移ってからは、経理・総務・採用活動など幅広い業務を担っています。

地引「本部の総務になってから大変だったなと思うのは採用業務ですね。人 対 人なので、応募者の人柄を見て人員配置を考えていくのは難しいなと感じることもあります。人柄以外にも、どのような職員になっていきたいかや組合員様とのコミュニケーションはちゃんと取れそうかどうかも重視しています。

ただ、大変だと思う反面、採用した職員が活躍している姿を見ると、やっぱり嬉しいなと思いますね。」

転職してくる方の前職は、スーパーマーケットのバイヤーや事務職、介護職などさまざま。最近は女性ドライバーの入職も増えてきているのだといいます。

地引「入職後の研修は、1ヶ月ほど先輩スタッフが同乗して配送ルートを回って覚えていきます。1ヶ月の研修で不安を感じるのであれば、研修期間を延ばすこともしますし、体力的にも重労働すぎることはないので女性でも続けやすいと思います。組合員様は主婦の方が多いので、女性ドライバーであれば同性という点での親しみやすさを感じてもらえるので、活躍しやすいですね。

生活クラブへの入職はドライバーからのスタートのみですが、入職1年後と3年後には興味がある部署への希望が出せる【キャリアエントリー制度】を利用して、本部の広報や店舗運営、経理・総務、福祉関連業務などに異動している方も少なくありません。」

また、地引さんと同じくドライバー経験のある方が転職してくる理由の中には、土日休みであることや曜日ごとに配送ルートが決まっており、急な配送先が増えることがないことをメリットに挙げる方も多いのだといいます。

経験を踏まえ、入職したての方の緩衝材に。

▲職員には仕事や消費材に誇りを持ってほしいと話す。

生活クラブでは【商品】ではなく【消費材】と呼ぶこだわりを持っています。生活する上で何が必要かを考えて開発し、生産者と納得いくものを作り、みんなで消費していく。利益を得ることが目的ではないため、そう呼ぶようになったのだといいます。これから入職する方には、生産者・職員・組合員が一丸となり作り上げた、国産の無添加の原料を扱っていることに誇りを持ってほしいという思いを地引さんは持っています。

また、今後の取り組みとして、入職3ヶ月以内の職員には面談を行なうことを決めたのだそう。自身が長くドライバーを務めた経験を踏まえ、新人ドライバーへのアドバイスをすることで働きやすさに繋がればと考えています。

地引「部署ごとに上司との面談はありますが、直接言いづらい部分もあるかもしれないので、入職してから感じている悩みや不満をすくい上げられるような、信頼できて何でも話せる相談係になれればと思っています。

私自身は生活クラブで働いて、組合員様とコミュニケーションを取ることがやる気にも繋がっていましたし、上下関係が厳しすぎず、20代~60代まで幅広い年齢の方が長く活躍されている、今のような風通しの良さを大切にしていきたいと思います。これから入職される方にもさまざまなやる気の種や働きやすさを感じてもらえたら嬉しいですね。」

今後の目標は、現在活躍している方と同じように、仕事に面白みを感じられる方を採用していくこと。次の世代の生活クラブを背負っていく人材を育てていきたいと希望に満ちています。

地引「土日休みで長期連休が取得できることや、配送は日中のみで夜間や長距離の運転がないことは、ドライバー経験のある方にとって大きなメリットだと思いますし、未経験の方には先輩がしっかり配送ルートや組合員様との接し方も教えてくれる。ライフイベントをきっかけに制度を利用して部署異動している方や、入職後から愚直にドライバーを続けている方もいる。一人ひとりの働きやすさ・やりがいを重視しているので、公私ともに可能性を広げていけることが生活クラブの良さだと自信を持って言えます。

人が好き、自分の住んでいる地域が好き、いろんなことに挑戦してみたいという思いがあれば楽しめる環境なので、経験にかかわらずさまざまな方の入職を楽しみにしています。」

生活クラブ生活協同組合:https://chiba.seikatsuclub.coop/

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