管理部で活きる、元店舗スタッフの経験値。誰かの役に立てる喜び。

管理部で活きる、元店舗スタッフの経験値。誰かの役に立てる喜び。

今はまだ世に存在していない、文房具店のナショナルブランドを目指すビーエイチエス株式会社。2019年7月現在、埼玉県や東海エリアで「ぶんぐまる」「23(ふみ)Station」を運営し、豊富な品ぞろえから新しい発見を常に提供することで【文具のワンダーランド】になるため日々成長を続けています。今回は店舗スタッフの経験を活かし、管理部で活躍する鈴木昂太さんにスポットを当てました。

地域密着型ゆえの密なコミュニケーション

▲気さくな人柄は話す相手に安心感を与えます

色や使いやすさ・デザインなど、選ぶ人によって自分らしさを表現できる文房具。毎日使うものだからこそ、もっとお手軽に使って欲しいとの思いから誕生した「ぶんぐまる」では、毎日4万点のディスカウント商品が訪れたお客様を迎えます。純粋に文房具が好きだという思いから入社した鈴木さんは異動するまでの3年間、店舗でさまざまな経験をしてきました。

鈴木「文房具店は女性が多くて、足りなくなったものを補充するようなイメージを持っていたのですが、実際に働いてみると商品が乗ったままの棚をそのまま移動させたり、箱いっぱいに入ったノートを運んだり…こんなに重たいんだな、意外と力仕事なんだなというギャップがありましたね。毎日軽い筋トレをしているようなもので、腕の筋肉は発達していました(笑)

ひとつの売り場につき1人が担当するのですが、僕は筆記具やファイルの売り場を担当していました。入社したての頃にまず教えられるのは商品知識です。筆記具のテストや研修もあって、例えばボールペンなら水性と油性の違い、書き味や滲みやすさ、不良品の見極め方などを勉強します」

不良品が持ち込まれた際には、元々の商品に欠陥があったのか、何かしらの原因で使えなくなってしまったかを見極めなければなりません。お客様に原因があったとしても、根拠がなければそれを説明することができないため、そうした小さなことまで教育してもらえるのだそう。

新人研修の時期を終えても、分からないことがあれば気軽に質問でき、人数が少ないからこそ店舗内や部署内での関わりは密だったと語ります。人間関係でうまくいかないことがあった時にも、スタッフ同士で話し合おう、コミュニケーションを取り合おうと店長が働きかけをして、問題を放置されることもなかったといいます。

鈴木さんが密接に感じていたのはスタッフ間のコミュニケーションだけでなく、店頭にない商品の取り寄せや大量発注、プレゼント用の包装など、様々なご要望を受けることでスタッフの名前を覚えられるようなお客様との距離の近さです。

鈴木「店舗は住宅街の中にあるので地域密着型ですね。地域の方がいてこそ成り立っていると言ってもいいくらい。わざわざ電車に乗って行く大型量販店というよりは、いつも身近にあって『文房具と言えばぶんぐまるでしょ』という認識をされていると思います。

スタッフの顔と名前を覚えてくださっているお客様が当たり前にいて、名指しでお問い合わせいただくこともあるので、声をかけていただいた時はとっても嬉しいですね」

なかでも印象に残っているのは、元々別のスタッフの方を名指しされていたお客様のことです。

鈴木「オープン当初からそのお客様のお問い合わせを受けていた方がいて、不在の時に僕が対応していたのですが、最初はあたふたしてしまっていました。

その方のご要望は、ご注文を受けて作るだけの印鑑ではなく、配置などを含めて複雑な作りをしなければならなかったので『こういうのってできるの?』というご質問やご要望がとても多くて。出来るか出来ないかをすぐには答えられないことがあったので、時間がかかってもちゃんと調べて応えようと接していくうちに、信頼とまではいかなくても『この人なら大丈夫だな』って思っていただけたんだと思います。

それからは何かあれば名指ししていただけて、用がなくても会えば挨拶するような関係性を築けました。そういう点で、売る側も買う側も密着した店舗だったなと思いますね」

小さな努力の積み重ねが大きな成果を生む

▲売上貢献に一役買った、鈴木さんの自信作

店舗スタッフとして働いていた当初は飛騨高山への出張や、埼玉県内の異動で様々な店舗を見てきました。どの店舗でも共通して感じていたのは、仕事に対する真面目さや一致団結している空気感。また一方で、店舗ごとのカラーがあり、異動する度に新しい環境を楽しめていたといいます。

配属された1店舗目の草加店では厳しく育てられたという鈴木さん。当時店長を務められていた亀山さんには感謝の思いがあるのだそう。

鈴木「草加店は店長も先輩も厳しかったですね。新人の頃はディスプレイの仕方も商品についても分からないことばかりで曖昧にしていたことがあって、朝出勤するとメモ用紙に『鈴木さん、ここやりっぱなし。ここは直した方が良い』とロッカーに張り出されているのを確認しては直していました。そんな風に注意を受けたことが基礎になって、別の店舗へ移った時にも自分の軸ができていると感じることがたくさんあったので、最初に配属されたのが草加店でよかったです。

今はその店長と管理部で一緒に働いているので、その頃の繋がりもあって冗談を言い合ったり、気軽に話すことが出来て連携し合えていると思います。『鈴木君は売り場づくりのセンスない!ってよく怒られていたよね』と笑い話にできるほどの信頼関係が築けているので、当時は厳しいなと感じていたけど、今になっては本当によかったなと思います」

異動や出張を繰り返し、ディスプレイにこだわっている店舗に行くと写真を取って参考にしてみたり、同業他社に行ってはこんな売り方があるのかと研究してみたり…。そうした努力の積み重ねが、【重点販売】と呼ばれるお店対抗の勝負の際に実を結びました。

鈴木「1カ月間に同じ商品をどれだけ販売できるかという店舗ごとの勝負を重点販売と呼んでいるのですが、同じ商品でも売り場の作り方が全く違います。

記憶に残っているのは、どんなテーブルにでもネットをセットして卓球台にできるゲームの売り場担当をした時ですね。売り場を卓球台に見立てたり、相手役を作って一緒に卓球しているような飾りつけにしたら今までにないくらい売れてくれました。入社当初は『センスがない』と言われていたけど、売り場を変えて売れたことに、これまでの経験や努力がプロデュース力となって活かされてよかった、成長したなとやりがいに感じました」

【努力は必ず報われる】とよく耳にする言葉ですが、まさにそれを体現した鈴木さん。一つ一つ積み重ねて、自分の力にしてきたさまざまな経験は、管理部に異動した後にも自分を助けてくれる武器になります。

人と人を繋ぐパイプ役として日々奔走

▲頼られることや頼れる人が沢山増えることが嬉しい

管理部の主な業務は、店舗管理や総務的な備品の発注・発注システムの確認・経理などがあり、現在は3人で業務を分担しています。その中でも鈴木さんは人事業務だけでなく、 備品管理や店舗から依頼された幅広い業務を担当しています。

社内の方だけでなく、店舗スタッフ・業者の方など、特にさまざまな方と接することが多いからこそ、その接し方には自分の理想とする姿があるのだといいます。

鈴木「店舗にいた頃は指示をいただく側で、今は指示をする側なので『こう言えば伝わりやすいだろうな』という言い方を考えるようにしています。相手を不快にさせないようにするには、指示の仕方も重要かな、と。

日々心掛けているのは、まず聞き手に回って相手が話したい内容を全て聞いた上で一緒に考えるようにすることです。今は聞き役になるところで留まっていますが、この人になら話してもいいなと信頼して相談もしてもらえるようになるのが理想ですね。

店舗スタッフの顔もわかるし、業者さんもたくさんの付き合いがあるのでみんなのパイプ役として動くことで感謝されたり頼られたりすることが嬉しいし、期待に応えられるようになりたいです」

パイプ役となることで店舗にいた頃よりも遥かに顔が広くなっていく中で、営業職のように新規開拓していき、頼れる方が増えていくことが嬉しいと語り、社内外問わず、これまでに出会った方を大切にしていきたいと目を細めます。現在担当している人事業務でも、求職者と店舗を繋ぐ窓口として円滑に面接や入社までの手続きを行えるように準備する役割が楽しいのだと語りました。

また一方で、内側から外側の立場へ視点を変えることでに感じたのは「会社を良くするためには終わりがない」ということでした。

鈴木「一つの問題をクリアすると新たな問題が出てくるし、少し改善されると更に良くしようという意見が出てくるので、そこに応えていければいいなと思います。

管理部の中で話し合いになった際に、商品を扱ったり見たことがある経験は実際の店舗に反映していくことに役立ちますし、データだけでは分からない部分も沢山あるので、現場の声を活かすことができるのは自分にしかない強みかもしれないですね」

管理部マスターに、俺はなる!

▲いろんなことを沢山吸収していきたい

現在の本部は管理部が3名、商品部が4名、社長、日によってマネージャーが来たとしても10名ほどのコミュニティ。少人数だからこそ改善したいことが別部署や社長に伝わる環境は効率がいいと感じています。店舗での売れ筋商品や、問い合わせのあった商品の入荷など、柔軟に行うことができる点も魅力なのだとか。

親会社と異なっていた特別休暇の付与日を近づけることで、それまで手間取ってしまっていた労務処理をスムーズにしたり、店舗から依頼された業務マニュアルや指示書の作成を行った結果、仕事がしやすくなったと聞くことが増えてきました。

現在も成長中の企業だからこそ、今後も改善していきたい業務はたくさんあるのだといいます。

鈴木「まず改善したいことは、店舗スタッフに負担を掛けない労務や休暇制度を作ることです。最低限の情報共有で済む申請フローを作って負担を減らしてあげたり、決算期に正確な数字を出す為に本当に必要なものだけを記載してもらう棚卸のマニュアルを作ること。他にも通常業務にはないことで残業させてしまうことをなくしたり…思いつくのは色々とあるのですが、出来る限り不要なものを減らして、店舗と管理部がwin-winな関係になれたら最高ですね。

いい環境づくりをするためにも、他の管理部のメンバーが対応してくれている業務を把握したり、その人の適性に合った業務を振り分けられるようになりたい。今は任せっきりになっている業務も教えてもらって、ゆくゆくは管理部を指揮する存在になりたいです。

この人に聞けばわかってくれる・やってくれる・繋げてくれると思われるのが理想です。キャリアアップももちろんしたいけど、目先の目標は管理部マスターですね!」

「ただ純粋に文房具が好き」という思いから入社して4年。ひたすら前だけを見て進み続けてきた足跡を振り返れば、そこにあるのは自分を誇れる一筋の道。土台が固まれば、あとは成長し続けていくのみ。人としても会社としても、これからの伸びしろは鈴木さんにかかっていると言っても過言ではありません。

最後に、読者に伝えたいビーエイチエスの魅力をお聞きしました。

鈴木「中途入社でも1~2年でキャリアアップするのも夢じゃないですね!他社に比べても一般職から店長になるスピード感は早いと思います。

魅力はそれだけではなくて、社員同士の距離がこんなに近い会社は他にないんじゃないかと感じます。他部署とも近いので意見が反映されやすかったり、社長が目と鼻の先にいるので提案しながら働きやすい環境を作っていくことができます。僕自身は、そんな環境をつくれるようなサポートを日々考え続けています」

ビーエイチエス株式会社:http://www.bhs.co.jp/

ぶんぐまる:http://bungumaru.com/

23Station:http://23station.com/

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