すべての始まりは、アルバイト時代から。飲食業界の印象を変えるための一歩。

すべての始まりは、アルバイト時代から。飲食業界の印象を変えるための一歩。

牛の内臓肉卸を30年続けてきた肉のプロ『イワサキフーズ』が展開する、地域密着型の焼肉店『岩崎塾天六店』。今回お話を聞かせてくださった宮崎さんは、21歳の頃から若き店長として『岩崎塾』を盛り上げてきました。

アルバイトからスタート。店長になるまでの道のり。

岩崎塾天六店の店長を務める宮崎さん。

学生時代に『岩崎塾』をはじめとする様々なアルバイトを経験し、最終的に『岩崎塾』に正社員として入社することを選んだ宮崎さん。社会人として歩む道のりを決める際、『岩崎塾』の当時の店長や社員さんとの思い出がよみがえりました。

宮崎「バイト時代に、店長や、今はもういてない社員さんに良くしてもらったんです。その印象がすごく強くて、一緒に働けたらいいなっていう単純な考えでした。『岩崎塾』に正社員で入社することになった時、バイト時代にお世話になった店長が元町店で働いていると聞いたので『元町店に行きたいです!』と名乗り上げて、8ヶ月ほどその方と一緒に働かせてもらいました」

その後、宮崎さんは天六店へと異動になり、そこで当時の天六店の店長だった山田さん(現在、常務取締役)と出会いました。元町店でもたくさんのことを学びましたが、山田常務取締役から学んだことは数知れず、宮崎さんの人間力はここで培われました。

宮崎「ただの飲食店としてだけでなく、教育面や指導、責任感といったものを学ばせてもらいました。

その時はちょうど会社的にも変化があった時期だったので、店長だった人がみんな上にあがったんです。ポストと言いますか、店舗の責任者は二番手がやることになって。タイミング的なこともありましたが、上長の推薦もあって今の役職に就けた、というのもありましたね」

こうして宮崎さんは、入社1年と3ヶ月で店長に昇り詰めました。

苦戦したからこそ感じる“喜び”の大きさは、ここならではのもの。

大通りに面している天六店。赤い看板が目を引く外観。

若くして店長となった宮崎さんですが、はじめからすべて円滑に働けていたわけではありませんでした。

宮崎「お客様の対応に苦戦してた時期があったんですよ。ここって地域密着型の“地元感”が強いお店なので、お客様もずっと来てくださってる常連さんなので」

自分以上にお店に馴染んだお客様に、どう接したらいいのかがわからず、距離を縮める方法に悩んだそうです。そんな宮崎さんの悩みを解決させたカギは、誠意をもって接することでした。そうすることでお客様からも信用してもらえるようになり、継続して来店してもらえるようになったそうです。

宮崎「嬉しかったのは、僕が違う店舗に異動になった時に、天六店の常連だったお客様が異動先に会いに来てくれたことですね。それにはびっくりしました。

お客様もいつ来られるかわからないですし、異動の説明って難しいんですよ。でも、どこかから情報を聞いて、顔を見に来てくれることが多かったんです。単純に嬉しいですよね。『岩崎塾』っていうお店がたくさんある中で、わざわざ顔を見に来てくれるっていうのは。もちろん、こっちに戻ってきてからもまた頻繁に来ていただけるようになりました。

ちゃんと結果が出てたんだな、って思いました」

もとよりあった考え方 + 『岩崎塾』で学んだこと =

社員同士の仲の良さは、宮崎さんが思う『会社の一番良いところ』

宮崎「真っ先に思い浮かんだのは、常に、人間関係ですね」

宮崎さんが普段から大切にしていることを訊ねてみると「そういうタイプじゃないんですけどね(笑)」と、はにかみながらそう答えてくれました。自身を“学校の先生みたい”だと例えながら、店長になった際に一番大変だと感じたスタッフ管理の観点も踏まえて、日々スタッフの教育に熱を入れていました。

宮崎「お客様にしても会社にしても、すべて対人で仕事をしているわけじゃないですか。お店も、スタッフ同士の仲が悪かったりギクシャクしてたら、売上なんてあがらないです。素直に謝る、嘘をつかない、挨拶をちゃんとする…そんな単純なことをきちんとすれば、自然とチームワークも良くなりますし、お客様もそういう人を好きになるはずなので。それで業績も上がるので、人間関係が良いに越したことはないですし」

スタッフ一人ひとりと向き合い、責任者として舵取りを行う宮崎さんは、若い頃から同年代のご友人とは少し考え方が違っていたそうです。同年代とは話が噛み合わず、逆に年上の方とは話が合うので、そんな考えに対して「自分がおかしいのかな?」と首を傾げることも少なくはなかったそうです。

宮崎「そんな友人たちも、今となっては会えば仕事の話ばかりですよ。そう思えば、一足先にそういう考えを持てていたことは得したことかなって。スタート地点が違いますもん。だから、若い子や新しい子には早くその考えを持ってもらえたら、良いことあるよっていうのは日頃から伝えています。そうすれば会社としてもきっと大きく成長できますし…最終的には僕が何もしなくても勝手にやってくれるのが一番かな(笑) 」

昔から“働く”ということについて考えをしっかりと持っていた宮崎さんですが、店長になったことで、精神面で更に大きく成長したと言います。感情的になりやすかった、と当時21歳だった頃のご自身を振り返った宮崎さんは、尊敬する先輩方や山田常務取締役の背中を見て勉強させてもらったと語ってくれました。

「店長を任された時、すんなりと引き受けられましたか?」

今までのお話を聞いた中で、気になったことを聞いてみました。すると宮崎さんは、笑みを浮かべて

宮崎「それはもう、すんなり。やった、給料上がる!みたいな(笑)もちろん不安も多少はありましたけど、それよりも自信しかなかったですし、あとは同年代の子に負けたくない!っていう気持ちがあるので。失敗したら修正したらいいっていう考え方なので、そういう自分の性格的な部分にも助けられました」

失敗しても、それは次に繋がる勉強。次の世代の子たちに指導できる。

───と、自信に満ち溢れた面持ちで答えてくれました。アルバイト時代から、しっかりとした考えを持っていたからこその言葉です。委縮してしまうようなクレームでさえチャンスと捉える宮崎さんは、そういった分岐点でもスタッフに教える姿勢を見せています。

宮崎「何かをしてしまったことよりも、どういう対処をするかとか、どういう姿勢でいるかが大切だと思います。こっちが100%悪いのであれば、誠意をもって対応する。そうすれば、伝わる人には伝わりますしね。そういう人が常連になってくれたりとかもあります。稼ぐのも大事やけど、いずれ社会に出て社会人として生きていくうえで、他の子よりもスタートラインが一歩前なのであればそれは得だから。

物事にはきちんと意味があって、ルールや決まりがあるので、その本質を考えるように指導はしています」

目指すところは、飲食業界の理想形。

『伝える』ために、スタッフ一人ひとりの個性や性格を把握し、日々指導をしていきます。

店長として『岩崎塾』を盛り上げる宮崎さんは、その先を見据えるだけでなく、飲食業界の根本を見つめていました。

宮崎「変な言い方ですけど、飲食業の社会的地位はどうしても低いと思ってるんです。もちろんプロ意識をもってやってらっしゃる方も多いですが、その反面、フラフラしながらだとか、なあなあでやってる方もいます。だから、誰でもできるっていうイメージがついて…ブラックとか、いろいろ言われているじゃないですか。

イチ企業がイメージを変えるのは難しいかもしれないですけど、うちは他の飲食とは違う、組織化もできていて、内部状況も安定してる。…まあ、理想と言いますか。『あそこの店はこの業界のなかでもすごいな』って、ピックアップされる模範的な飲食企業になれればいいなと思います」

その職に就いている以上、プライドはあります、と力強く語ってくれました。誰でも褒められたら嬉しいもので、周りから『すごいね』と言われることにより、社員のモチベーション自体も今よりも上がるだろうという考えのもとです。

この『飲食業界の印象を変えたい』という目標は、宮崎さんが尊敬している山田常務取締役も常に思っているそうです。山田常務取締役と話すたびに、その思いも強くなります。それほど宮崎さんにとっての山田常務取締役は、影響力も大きく、学ばせてもらうところもまだまだ多い憧れの存在と言えます。

“学校の先生”のように、常にスタッフを統率している宮崎さん。『他人を思う気持ちが大切』と、天六店の団結力の良さを顧みました。

宮崎「家庭があるから、稼ぎたいから、上に行きたいから…みんなそれぞれ目的があって働いています。でも僕はそれって、一人では成し遂げられないと思ってるんです。仕事って、一人でやってるわけじゃないので。協調性って言いますか。僕、スタッフによく『自分がされて嫌なことは人にするな』って言ってるんですけど、基本的には自分本位な行動を抑える。落ち着いて、一歩二歩さがって多角的に物事を捉える。時には猪突猛進も大事かもしれないんですけど、組織で活動しているわけですから、常に相手の気持ちを考えて、尊重して進めていくべきだと思います」

ぶつかって初めて学べることもありますが、最後にはきちんと和解して、まとまりをもって終わる。それが、宮崎さんの思う団結力の良さに繋がる答えでした。

伝えること、教えることは難しいことでもあります。そのなかで宮崎さんは、その人に合ったやり方・伝え方でスタッフ一人ひとりと向き合い、常連のお客様で賑わう天六店で頼もしい背中を見せています。

イワサキフーズ株式会社: https://iwasakifoods.com/

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