会社の看板を背負って走る。入社4年目、次期社長のプライドと奮闘の物語。

会社の看板を背負って走る。入社4年目、次期社長のプライドと奮闘の物語。

企業物流のサポートとして専属便・臨時便・チルド便・引越し便の各種運送サービスを展開する日の丸商運株式会社。設立当初から社員を大切にする社風があり、困った時には互いに手を差し伸べられるあたたかい環境に魅力を感じ、長きにわたり活躍するドライバーが多いのだといいます。そんな同社で働く4年目のドライバー、吉田さんにお話しをお聞きしました。

子どもの頃から身近にあった日の丸商運への転職。

▲「転職して、規則正しい生活が送れるようになりました」と話します。

同社に入社する以前は、コンビニエンスストアの店員として10年弱働いていた吉田さん。学生時代に先輩からの紹介でアルバイトとして始めたのがきっかけでした。

吉田「長く勤めていたので、店長と同等くらいの役割を任されていました。発注も任せてもらうことがあったので、スイーツや新作のパン、弁当など、自分が発注したものが上手に売れると、読みが当たったなという手応えがあり楽しかったですね。」

業務の中で楽しさを見い出していた反面、不規則な生活リズムがネックに感じることが多かったのだそう。

吉田「深夜帯に働いていることが多かったので、その生活を今後も続けていくのは大変だなと思ったのが転職理由の一つです。夜中から朝まで働いて、帰って少し休んでお昼から出勤することもあったので…。

何か新しいことをはじめたいと考えていた頃、叔父にあたる現社長に『うちで働いてみないか』と声を掛けていただいたのが大きなきっかけですね。叔父は2代目で、祖父が会社をやっていた頃から日の丸商運を見てきたので、ドライバーがどんな仕事かも知っていて、ずっと興味はありましたし、こうした繋がりがあったことが転職の後押しになりました。」

コンビニエンスストアを退職する1年ほど前には大型自動車免許を取得し、着実に転職の準備を進めていきましたが、入社してからの1年目で最も苦労したのは、慣れない車の運転だったのだといいます。

吉田「大型自動車免許を取る前から自動車の免許は持っていたのですが、ずっとペーパードライバーだったので、年に1、2回運転するかどうか?くらいの頻度で、道を覚えることと運転技術を上げることが一番苦労しました。

入社してから先輩に同乗していただいて運転のコツなども教えてもらって、徐々に慣れていきました。今までは友達と旅行に出かける際にも『運転してないから自信がない』と断っていたんですが、仕事柄、運転する機会が増えたので『運転は任せる』と言われることも多くなりましたね。とはいえ、それ以外でプライベートで運転することは少ないかな。(笑)」

社内外のコミュニケーションで生まれる、仕事への愛着。

▲吉田さんの相棒、2トン車が仕事のやりがいを運んでくれます。

配送の範囲はコースによるものの東京23区の中でも4~5区ほど。1日に走る範囲は120キロほどと、長距離運転がほとんどなく身体への負担が少ないことも同社の魅力。様々な配送方法がある中で、吉田さんが担当しているのは建築資材の専属便です。

吉田「お客様対応のほとんどは電話でお話しすることが多いですね。みなさんとても忙しくされていて、手が離せない状況の方が多いので。そんな中でも、『いつも早く来てくれるね』とか、『待ってたよ』『ありがとう』ってひと言がもらえると嬉しいですね。

この仕事は時間通りに届いて当たり前、遅れたらクレームに繋がることもあるので、何気ない一言でも、やりがいを感じたり、嬉しいなと感じます。お客様対応という意味では、前職のサービス業の経験が活かされたなとも感じますね。」

やりがいを感じる度に仕事への愛着が増していく。そんなやりがいを感じられるのも日頃の仕事にプライドを持っているからこそ。

吉田「仕事をする上で、私は『日の丸商運の看板を背負っている』と思いながら働いています。同じ会社の方の中ではドライバー歴が浅く、周りはベテランの方ばかりなので、入社したばかりの頃から、みんなの足を引っ張らないようにがむしゃらにやってきました。ここ何年か仕事を続けてみて、周りにも目を向けられるようになってきて、他の人を助けたりも多少はできるようになってきたので、他の従業員から『あいつよく頑張ってるな』とより一層思われるようになっていきたいと思います。」

吉田さんがこうして自身の成長を実感する背景には、お互いに助け合う環境が当たり前にあるからなのだそう。積み込み作業はみんなで行ない、ミスがあればフォローし合える環境なのだとか。

吉田「何かが特別に印象に残っているというよりも、日々の中で当たり前に助け合うことが沢山あるし、悪口とかも聞かないですね。良くないことがあれば『もっとこうした方が良いんじゃない?』と注意されることはあっても、対立することはありません。物腰の柔らかい方が多いですね。

大規模じゃないからこそのコミュニケーションの取りやすさは感じます。勤務時間が4:30~15:30と7:00~18:00の2種類があるので、早朝の配送の方とはあまり会う機会がないのですが、たまに顔を合わせることがあると『久しぶりじゃないか、最近どうなの』という会話がすぐ始まる。会社の雰囲気はいいんじゃないかと思います。」

みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために。お互いを助け合う風土やコミュニケーションの質の高さが日の丸商運の何よりの魅力です。そうした環境は吉田さんの祖父にあたる、先代の社長の頃から変わらないのだといいます。

継続と発展。思い描く未来の姿。

▲信頼のおける社長と一緒に。これから入社する方への期待が高まります。

社長が繋いできた、人を大切にする風土。それが従業員の方にも伝わり、働きやすい環境になっているのだと吉田さんは話します。

吉田「社長は仕事に対してすごく真面目な性格の方です。プライベートでもそうだし、仕事でも明るく気さくに話しかけてくれたりするし、厳しくする面とのメリハリがちゃんとされている。社員への気遣いを忘れない人という印象があります。

私自身は『社長の甥っ子だから』『身内だから甘やかされている』という目で見られないように頑張っているつもりです。」

社長に吉田さんについてお聞きすると「良く頑張ってくれている。彼と一緒に頑張ってくれる運転手さんが入社して、10年、20年と働いてくれれば安心して後を任せていける。」と、いつか引退した時には会社を任せていきたいと考えているのだとお話しいただきました。

これからの日の丸商運の未来を考えた時に、吉田さんが思い描く姿は――。

吉田「いつか会社を引き継いだ時にも、人を思いやるこの雰囲気を気に入っているので、人間関係の良さを維持したまま会社をもっと大きくしていきたい。会社を継続させていくことが一番難しいとは思うんですけど、今まで培ってきたものを崩さずに、更に発展させていけたらなと思っています。

『ここを改善してほしい』と言った時に最初から否定する方がいないので意見が通りやすいですし、新しい方がどんどん入ってきたときに、今いる先輩たちがしっかりとサポートして会社全体が成長していけたらと思うので、【新しい風】が入ってきてくれればうれしいですね。」

荷物の積み込み作業は1人に負担がかからないように協力し合い、月に1度のミーティングでは様々な意見交換を行なう。そんな環境だからこそ、周りをよく見て、気遣い上手な方が向いているといいます。

吉田「現在働いている方の中にも、『今日はいつもと雰囲気違うけどどうしたの?』と気にかけてくださる方がいて、そういう方が多くなれば会社はもっと良くなっていけるんじゃないかと思うので、視野の広い方入社してくれると嬉しいですね。

雰囲気がとても良いので、初心者の慣れてない方でも気軽に入ってきてくれればと思います。先輩方も親切にサポートしますし、社長も優しい方だし、会社の雰囲気を気に入っていただける自信があります。」

次期3代目を担うかもしれないという可能性が、モチベーションに紐づきます。祖父・叔父が築いてきた日の丸商運の居心地の良さを後世に繋げていくことが、これからのミッション。更なる発展を目指して、今日も吉田さんは配送を続けます。

日の丸商運株式会社:http://www.hinomarushoun.jp/

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