エンジニアの将来をより確固としたものにするには?現状に安堵することなく、常に成長していこうという姿勢こそ、エンジニア一人ひとりの将来を確かなものへと導いていく。そんな思いでエンジニアが活躍できる環境づくりを進める株式会社システム・ロジックス 経営推進部 副部長 吉田幸世さんにお話しをお聞きしました。
少数精鋭のベテランエンジニア集団に飛び込んだ、元作家。
以前には、ノンフィクション作家として本の出版や、雑誌にエッセイを寄稿をしていたという、異色の経歴を持つ吉田さん。同社の社長から声を掛けられて入社してみたものの、営業や採用担当は自分一人。困惑の連続だったという。
吉田「当時は、文字通り代表の後ろを付いて回り、営業や経理、総務など、ありとあらゆる仕事が降ってきた感じで。どれもが初めてやることだったので…。」
更に会社は少数精鋭のベテラン集団。経験豊富なエンジニアしかいない中、何も知らない文系が一人入っていくようなものだった。
吉田「エンジニア達からすれば、ずっと少数精鋭でやっていた中に突然現れた、ITのことが何も分からない文系女に警戒というか、どうしたらいいか分からなかったのだと思います。最初は何を聞いても呆れられるばかりで。」
当初は、遠巻きに見ていたエンジニアの皆さんが、吉田さんの営業や採用に奮闘する姿を目の当たりにしたからなのか、徐々に変わっていった。
吉田「少しずつ、皆が教えてくれたり、協力してくれたりと、気にかけていただけるようになっていきました。最初は無関心だった若手の採用にも、3~4年前から積極的に関わってくれ、今では一緒にやっています。採用説明会に参加してくれたり、応募者の面接には同席してくれたり。おかげさまで、今は若手エンジニアが3~4割くらいとなりました。」
入社当初は技術共有の場の勉強会もベテランしかいなかったからか、発言が少なく活気がなかった。それが、現在では若手育成の要として重要な場所となっている。
吉田「勉強会もベテランしかいなかった頃は、何をやっていいのか分からなかった時もありましたが、今は皆が若手の面倒を見てくれ、意見も活発で盛り上がりますし、以前よりも更にコミュニケーションが深まったと感じています。」
創業から20年経つが、創業メンバーはずっと勤め続けている方が多い。彼らはスキルが高く、転職するのであれば引く手あまただが、「彼ら自身が、会社を盛り上げていることや、会社に必要とされているという実感があるから長く続いているのでは」と吉田さんは話す。
【学びの姿勢】を作る環境が成長に繋がる。
同社が目指すエンジニアの姿は、【総合的な力】と【プロフェッショナル】だ。
求められるのは、新しい技術を学んでいく姿勢はもちろん、さまざまな角度から検証することや、論理的な説明ができること。つまり、一つのプロジェクトを貫徹できる力だ。その考えを実現するためにも『常に学びの姿勢を持つ』こと、さまざまな案件に携わり『多くの経験を積んでいく』ことが大事だと考える。
ロースキルのままでエンジニア人生を続けることを良しとしない、各々の成長に目を向けた社内風土がエンジニア集団の会社を支えている。
吉田「若手のエンジニアには、何年も同じ業務を続けるよりも、勉強のためにさまざまな案件を経験できるようにしていますし、スキルアップを目指し実務が伴ってくれば、希望の案件に入れるようにもしています。『エンジニアのがんばりと成長』を意識して営業をしているので、社員からの希望や挑戦を言ってもらえるのはとても嬉しいなと感じますね。
みんなで、なんかワイワイとやっているので、希望や困りごとなどを結構気軽に話してくれますね。距離感が近く話しやすいのも、働きやすさが感じられるところかなと。」
実際、別の案件に携わっていても、ベテラン社員は若手を絶えず気にかけ、動き、対応している。
吉田「別の案件に携わっていても、社内チャットを通じて若手の質問にはベテラン勢が必ず誰かしら返信してくれていますし、報告は読んでいます。面倒見の良い先輩がちゃんと見てくれている、そういった安心感も生まれているのかなと感じます。」
若手のエンジニアが入社すると、先輩と同じ案件に入り、技術習得や社会人マナーを身に着けてもらうと同時に、エンジニアとして考える力を獲得していく。そして、現場の上司はもちろん、他の先輩方にも報告を上げ、絶えず交流がある。
そこまでやっているから、離れていても同じ会社という意識を持ち、お互いの性格を把握でき、仲間意識が醸成されている。そして、【常に学びの姿勢を持つ】という、エンジニアとしての基盤を作っていく。
吉田「漠然と言われたことだけを続けるだけでは成長していけないと思うので、問題意識を持ち、どうしたら改善できるかという視点を常に求めています。エンジニアとしての自分の価値を高めていくためにも、そういった視点は社会人として非常に重要な要素。目標をどう管理し、苦手な分野を意識し、どう克服していくかにも関わってきますから。技術はもちろん、フォローを受けながら解決していくことを実感していく大切な時間が勉強会や研修、そして現場です。
『勉強しなさい』と気にかけてもらえることは、プレッシャーに感じるかもしれませんが、先輩方の想いを受け止め飛躍してほしいと思います。」
そんな社風があったから、エンジニア経験2~3年で入社されて、JavaSilverの資格を取得してJava Goldを目指す方や、インフラをやりながらJavaの資格を取得した方が生まれるのだと感じられる。
採用の視点から第二創成期に向けて思うこと
吉田さんは営業を行なう傍ら、採用業務にも力を入れている。今、まさに第二創成期の迎える同社は、更に進化し、拡大していくことを目指し、様々な取り組みを行なっている。特に人材面に注力し、ベテランと若手の両軸で採用していきたいと考えているのだとか。
マネジメント職のポジションがまだ空いている現在、即戦力であるベテラン勢を、そして長期的視野に立ち、次の時代を担う人材を育成したいと若手を。第⼆創成期を迎えるにあたり、期待しているのは新しい仲間が増えて、⼀⼈ひとりが自らの成長を実感し活躍していくこと。
吉田「弊社の1次、2次面接とかでは、エンジニアが同席するようにしています。エンジニア達は、通り一遍ではなく、結構率直に思ったまま話すので、自然と堅苦しい面接ではなく、フランクな雰囲気になりますね。だからか、応募者の方々からは、『入社してから、どんな勉強が必要ですか?』『ついていけますか?』『残業は多いですか?』など、毎回沢山の質問がされます。それを一つ一つ、エンジニアが答えていきますと不思議と盛り上がり、お互いの素の部分が見えるように感じられます。エンジニアに会ってもらうと、当社の良いところも、悪いところも感じてもらえますし、何より応募者の方々が納得できると思うのです。こういった会社なんだなと。
そして、エンジニアも私も、採用したからには成長できる環境・居場所を作ってあげたいと思っていますので、安心して飛び込んできてほしいですね。『勉強しなさい』と言われることも多いですが、学んでいくことを楽しめたり、1時大変でも自分なりにやりがいを見つけてくれたらなと、考えています。」
吉田「若手が生き生きと楽しそうにしている姿を見ると安心するし、仕事にやりがいを持ち目標に向かっているのを見ると、わたしもですが先輩エンジニアも嬉しく感じています。今後はより一層の成長に向け、会社の基盤である育成についても常にブラッシュアップしていきます。組織としてはまだまだ成長段階なので、組織を皆で作っていく面白さに興味を持ってくれる方が入社してくれたらと皆で期待しています。皆でワイワイと模索しながら、自分たちの会社を作っていけたら面白いですね。」
幅広い層のエンジニアが長く活躍できる環境。自身の成長を感じられる環境。そして、人と人との繋がりを感じられる温かい環境。それら全て、どれをとっても最大の魅力といっていいだろう。
株式会社システム・ロジックス:http://www.syslg.co.jp/index.html