シフトチェンジした夢の先で出会った、新しい教育の場所と子どもたちの成長。

シフトチェンジした夢の先で出会った、新しい教育の場所と子どもたちの成長。

【育つ主体は子どもである】の保育方針のもと、子ども第一主義の保育・養護と教育を一体的に行い、子どもたちの可能性の芽を伸ばす保育を提唱している秀学会グループ 社会福祉法人紀秀会 川越やまだ保育園。保育士の経験を経てバックオフィスに携わり、同施設の縁の下の力持ちとして活躍する管理部長の横井康人さんにお話しをお聞きしました。

目標は社会科教師から保育士へ――。

▲教育に携われる保育園に新たな夢を見い出しました。

現在は管理部長として、保育園の根幹に携わっている横井さんが学生の頃に目指していたのは教員になること。大学卒業後から保育士資格取得に至るまで、横井さんの持つ信念のもと、一つ一つ取捨選択し歩んできました。

横井「僕は元々、教員を目指していて中学校の社会科と高校の地理・歴史の教員免許を取りました。卒業後、一般企業に務めて3年が経とうとした頃、その資格を活かして教員になるか、それともそれ以外の教育の道に進もうかと考えたんです。

大学卒業後、すぐに教員にならなかったことには理由があって…。僕は社会科の先生になりたかったので、3年間は一般企業に務めて社会経験を積んで、社会の成り立ちを自分で学んでからじゃないと、子どもたちに教えられないなという思いがありました」

教員を目指し、大学に入学した頃から、卒業後3年間は一般企業で働こうと決めていたという横井さん。いざ3年が経ち、自身のこれから先の未来を考えた際に、興味を持ったのが学童保育でした。

横井「学童保育の求人票の募集要項を見た時に、保育士資格を持っている方が優遇されると記載があったので、『じゃあ保育士の資格を取ろう!』と専門学校に入り直しました。自分が興味を持ったことだったので、新たに学び直すことに対しての不安は特に感じなかったですね。

アルバイトとして学童保育で働こうと思ったんですが、『人員が充足しているので、系列の保育園に来てくれないか』という話をいただいて、実際に子供たちと接する中で保育園で働く魅力を感じて、保育士の道へ進むことを決めました」

さまざまな保育士の求人がある中で目に留まった秀学会グループの募集。就学前の子どもたちに文字や数字、外国語、運動などのカリキュラムが組まれていることに「ここなら学習という部分で子どもたちに教えられる」と、教員を目指していた頃の教育に対する思いが沸き上がり、同法人に応募しました。

子どもたちの成長がやりがいであり、宝物。

▲学びの姿勢が身に付く環境に、子どもたちの成長を感じます。

同法人に入社して、1年目は3歳児の担任、2年目は管理部と2歳児の掛け持ちをし、3年目からは管理部の業務が中心となり今に至ります。学習面での色が濃い同法人は、子どもたちの成長が目に見えて感じられるのだそう。その中でも印象に残っているエピソードが一つ。

横井「子どもたちとの関わりが僕のやりたかったことなので、働いていて感じる全てがやりがいでしたし、純粋に『やすひと先生』と子どもたちに呼ばれるだけでも嬉しかったですね。僕がクラスで見ていた子どもたちが、3歳、4歳、5歳と年齢を重ねていって、難しい漢字が読めるようになったとか、書けるようになった漢字を使ってお手紙を書いてくれた時は嬉しかったですね」

現在は園バスの運転手としても子どもたちに関わっている中で、お泊り保育の翌日に《お泊り保育ありがとうございました。楽しかったです》と手紙を受け取った際に感動したのだといいます。

横井「お手紙をくれた子は2年目の時に担当していた2歳児クラスの子で、まだまだ赤ちゃんに近かったので、今4歳児になって字が書けるようになった姿を見ると『あの頃おむつを履いてた子が、手紙を書けるまでになったんだ!』と成長を感じましたね。――その手紙は今でも宝物です。

入社したばかりの頃は園自体も出来たばかりで、他の園の過ごし方に慣れている子や、はじめて保育園に通う子に、全く知らない状態からカリキュラムが組まれた1日の流れを教えることに苦労しました。保育士の仕事は体力も精神力も使うので大変な部分もありますが、そんな中でもこういう嬉しい一コマがあるので、疲れを上回る嬉しさのおかげでがんばれている部分はあるのかな」

先の未来に生かす、管理部ならではの経験。

▲保育士たちがもっと楽しく働ける環境づくりを

横井さんが保育士を志した際の最終的な目標は園長になること。園長への道を辿っていく中で現在の管理部での事務業務は大切なスキルになると感じています。

横井「保育士として直接子どもたちと関わり合うこともしたかったのですが、保育園がどんな風に運営されているかや、保育園という場所が社会とどう関わり合って存在しているのか、市役所とのやり取りや補助金の条件などの実務的な仕組みを学べたのは大きいですね。

基本的に事務側にいることが多いので、子どもたちの言動や行動の成長をすごく新鮮に感じられる環境で、保育士時代には知ることのできなかったことを学び、知る機会に楽しさややりがいも感じています

園の仕組みとして何が必要か、保育士の配置や延長保育・一時保育の補助金の基準に対してどのように人員の受け入れをするべきかなど、感覚値だけでなく、数字に裏付けされたものでコントロールできる園長になれるだろうと考えているのだとか。

また、園としては保育士の意見を聞き入れ、試験的に週に1度の事務作業日を作り、残業や持ち帰り仕事がないように取り組み始めたり、仕事の持越しがないように引継ぎできるシフトを組んだり、保護者からの保育に関する問い合わせに関しては「保育士の仕事ではない」との方針から、管理部が基本的に対応するなどして働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

横井「仕組みづくりや数字的なコントロールという部分も大切ですが、保育士の現場を理解して働きやすい環境を整備していきたいですね。いつか園長になった時に、肩書は「園長」だとしても、今の職種に近い形で保育士をバックアップ・フォローアップできるような存在でありたい。あくまで主役は子どもたちで、先生たちと成長できる場として保育園という場所を作っていきたいです」

社会福祉法人 紀秀会:https://kishukai.jp/

川越やまだ保育園:https://kishukai.jp/kawagoeyamada/

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