《「素」と「表現」を重んじて「生きる力の基礎を培う」》を保育目標に、子どもたちの「思いやる心」「豊かな感性」「主体的に考える力」を育んでいる認可・認証保育所ベビーステーション。保育士たちはプロとして常に学びの姿勢で一人ひとりと向き合った最高の保育を提供するよう努めています。今回ご紹介する保育士の山田さんは、2年目を迎え、さまざまな物事を吸収して経験を積み重ねている真っただ中。同社に入社してからの、子どもに対する姿勢や働きやすさについてお聞きしました。
小さなきっかけが生んだ、私の夢。

山田さんが保育士を目指したきっかけは、幼少期まで遡ります。近所の赤ちゃんを数時間、自宅で預かった際の出来事は、その後の人生の針路を決めるほどの衝撃を与えました。
山田「私が小学1年生くらいの頃に、まだハイハイができない赤ちゃんを自宅で預かることがありました。元々こどもは好きでよく遊んでいたのですが、私が見ていた数時間でその子がハイハイできるようになったんです。その姿を見た時に幼いながらに感動して、子どもの成長を近くで見られる仕事って、とても素敵だなと感じて。――そのときから私の夢は保育士さんになることでした」
幼少期に目指した夢を叶えるまでに、ブライダル業界や助産師など、人と接することに特化した職業に興味を持つこともありましたが、初心に立ち返ると、やはり子どもと関わることが出来る仕事がしたいという軸がブレることはありませんでした。子どもと関わる職業は沢山ありますが、その中でも幅広い年齢の子どもたちと接することが出来る保育園で働きたいと思い、短期大学に入学します。
短期大学では、保育士・幼稚園教諭・ベビーシッターの資格を取り、専門的なことや障がい児について、実習や座学で勉強したのだそう。
そんな時に出会ったのがベビーステーションでした。クラスごとに仕切られている保育園が多い中で、同施設はワンフロアでクラスごとの壁がないことに見学に来た際には驚きましたが、別のクラスの先生とも助け合える環境に働きやすさを実感したのだといいます。
山田「保育士をしていた知人がここで働いていて、働きやすいと勧めてくれたのがベビーステーションとの出会いです。その方は、一度保育士を辞めようと悩んでいた時にベビーステーションと出会い、給与面や働きやすさを感じて、もう一度、保育士として頑張ろうと思い直せたのだと話してくれました。子どもとの距離の近さや、保育士の数が多く手厚い保育ができそうだと魅力を感じたのを覚えています。
入社前は先輩から教えてもらう暇もないくらい忙しいんじゃないかと心配していたんですけど、実際に働いてみると、先輩がしっかりと教えてくれて、1年目から前に立つ機会を沢山設けていただきました。まずは小さなグループをまとめるところから慣れていって、月ごとのお誕生日会などは進行や出し物も任せていただけたので、実践しながら学べる環境があることがとても素敵だなと感じましたね。
ここには【保育士の鑑】のような先生が沢山いて、1年目の時に指導してくださった先輩は、幼稚園も保育園も経験されている方でした。私とは全然違うなと感じて、もっと学ばなきゃな、もっと見て学んで実践していきたいなと感じて、『こんな保育士になりたい』と思ったのを覚えています」
働きやすさとやる気の根源はチャレンジできる環境。

以前は人前に立つことを苦手に感じていたという山田さん。ベビーステーションに入社して1年半経った2019年9月現在、学生時代や入社当時のことを振り返り、自分の成長を感じています。
山田「学校で学んできたことは座学が中心なので、実践してみないと分からないと感じることが多かったですね。他の先生が読み聞かせや声掛けをしている姿を見て予習することはできても、いざ、自分でやってみると思っていたのと違うと感じることもあって…。
元々は人前に出るのがあまり得意ではないので赤面してしまったり、注目を浴びるのが苦手で、このままで保育士なんてなれるのか?と短大時代は悩むこともありました。でも、この園では子どもたちの前に立つ機会を沢山与えていただいたので、それをきっかけに経験を重ねて苦手を克服でき、自信に繋がったことが嬉しいです」
取材した当日は、ちょうど9月のお誕生日会。みんなで歌を歌ったり、マジックショーをしたり——。その中心で司会をされていたのが山田さんでした。子どもに伝わりやすい言葉遣い・声・表情。その空間は子どもたちの笑顔や笑い声が溢れていました。山田さんが子どもたちと接するときに心がけているのは、同じ目線で考えること。
山田「大人になると考え方や目線がどうしても変わってきてしまうので、もっと純粋に、子どもだったらどういう風に考えるかとか、難しい言葉では伝わらないから簡単な言葉や単語を使おうと意識します。目を見て話すこと、常に笑顔で接することで興味を持って楽しんでもらえるようにいつも心がけています。
例えば、エプロンや靴下は子どもたちが興味を持ちやすいキャラクターのものを身に付けて、会話を広げるきっかけに。子どもたちもどの先生がどのキャラクターのものを持っているか覚えているので、『明日は僕の好きなキャラクターのエプロン着てきてね!』ってお話ししてくれるのが嬉しいですね。
自分で考えて作ったものや出し物などを子どもたちの前に立って見せた時には、『もう一回やって!』といいリアクションが返ってくるとやりがいを感じます。そんな時に先輩方も『良かったよ!』って沢山褒めてくださるので、嬉しくて、次もがんばろうという気持ちで新たなことに取り組むやる気にも繋がります」
同社では子どもの成長につながるアイディアをすくい上げる風土があり、そこには経験や社歴は関係ありません。山田さん自身も制作物や出し物には1年目の頃からアイディアを出し、聞き入れてもらえる環境にやりがいを感じているのだそう。
過去には、食事があまり進まない子どものために、食べることを楽しめるようにランチョンマットを作りたいと意見を出し、すぐに取り入れてもらえたのだとか。経験豊富な先輩方のさまざまな意見を聞くことで、吸収することが多くあるのだといいます。
山田「私はまだまだ勉強不足。でも、『やってみたい』と思った意見に対して、先輩方が身に付いている経験やスキルで、プラスαのアイディアを共有してくださいます。先輩方の意見を聞くと『そんなこと、思い付かなかった』と驚かされることが沢山ありますね。
その他には自分で調べてみたり、他の保育園で働いている保育士の友達と話してみたり。短大時代の友達とは定期的に会うようにしているので、『今月の制作何にする?』って情報共有することは結構多いですし、同じ園の先生たちともプライベートで集まって、『去年こうやってみたら上手くいったよ』とアドバイスいただくこともよくあります。仕事のことを話すのが楽しいですね」
ベビーステーションで働いてから常に感じているのは、人間関係の悩みがないこと。先輩方は率先して上下関係を作らないようにされており、1年目から活躍できるように誘っていただけたり、相談していただけることがあると信頼してくれていると感じることがよくあるのだといいます。人数も余裕があるので、夏季休暇や有給を取りやすく、他の先生がカバーしてくれる環境に気兼ねなく休暇をいただくことが出来ることも、働きやすさの一つだと語りました。
満たされた毎日とこれからの未来予想図

山田「子どもと接している時間が本当に毎日幸せで、これが仕事でいいのかと思うくらい楽しい。子どもとの会話で盛り上がって沢山笑っていることが日常茶飯事なので、常に楽しいなって思っています」
長年の夢を叶え、大好きな子どもたちに囲まれる毎日。仕事が趣味と言えば語弊はあるかもしれないが、そう言えるほどに満たされた日々を送ることが何よりも楽しいのだと語ります。
また一方で、保護者と接する際の言葉遣いに、どう話せば丁寧に伝わるかと悩んだ時期もあったが、月日を重ねる中で、「子どもからよく先生のお話しを聞いています」と言っていただけるような、心の距離の近さを縮めることができたと嬉しそうに話しました。
これからも同社で活躍していく上で、未来予想図は——。
山田「1年目から今日までは先輩方を見て学ぼう、吸収しようと意識することが多かったなと思います。でも、これから3年目、4年目となる頃には園にも慣れて、1年の流れも掴めるようになってくるので、自分発信でさまざまなことに取り組んでいきたいなと思いますね。
他の先輩に頼りきりになるのではなく、私がみんなを引っ張っていって、先輩方が『山田先生に任せれば大丈夫』と言っていただけるような信頼を深めていきたい。そして、保護者の方にも『あの先生になら安心して預けられる』と言っていただける保育ができたらいいなと思います」
注目を浴びるのが苦手に感じていた山田さんが、前に立つ機会を得て自信に繋がったこともあり、後輩にも同様に沢山の経験を重ねていくように勧めていきたいと考えます。最後に同社の魅力をこれから入社してくる方に向けて伝えていただきました。
山田「私がベビーステーションで働いていて魅力的に感じるのは、やっぱりアットホームな雰囲気があること。ワンフロアの保育室で子ども一人ひとりと向き合える手厚い保育ができるので、保育士と子どもという関係だけど、それ以上に家族のような距離感の近さを感じられることが幸せだなと思いますね。
自分のアイディアを沢山出していきたい方には、取り入れようという風土が整っているので、楽しんで1年目から働けると思います。
幼稚園の先生も経験してみたいなと興味を持つことはありますが、やっぱり保育園に入ってよかったなと思う瞬間が沢山あるので、私はこの場所でがんばっていきたいなと思います」
山田さんが伝えてくれた同社の魅力は、文章では伝えきれないほどに沢山。純粋に子どもが好きで、この保育園が好きで、周りの環境が好きで——。そんなことを感じずにはいられないほど、仕事や子どもたちへの愛に満ち溢れていました。
常に学びの姿勢を持ち続けること、子どもに対して真摯に向き合うこと。当たり前のことを当たり前に受け入れられる環境が一人前の保育士を育てていきます。これから更に沢山のことを経験して、後輩が憧れる【保育士の鑑】になる日まで、山田さんの成長は続いていきます。
有限会社ベビーステーション:http://babystation.co.jp/
