企業の側面から支えるコンサルタントへ。第二創業期に突入した税理士事務所の道づくり

企業の側面から支えるコンサルタントへ。第二創業期に突入した税理士事務所の道づくり

【人と人をつなぎ、今と未来をつなぐ“ひとつなぎの未来”へ。】すべてのお客様に対して正しい姿で向きあい、寄り添い、いっしょに未来を拓く千代田税理士法人 小島昇会計事務所。2019年初春、創業60周年を迎え、第二創業期に突入した同法人で税理士/国際税務士/M&Aスペシャリストとして牽引している市邉隆志さんに過去から現在に至るまでの道のりと、これからの未来についてお話しいただきました。

最強営業マンが税理士を目指した理由とは

▲前職では新卒入社2カ月で支店の記録を塗り替えた「できる男」!

現在、税理士として活躍する傍ら、パートナーとして採用業務・損益管理・法人運営など幅広い業務をこなす市邉さん。前職は大手人材派遣会社。入社研修後、仮配属された支店の営業成績記録をわずか2カ月で塗り替えて、副支店長という肩書を本配属の際に背負って東京に戻った異例の経歴を持っています。

市邉「180人の同期がいる中で8名だけが地方へ仮配属されました。ちょうど新卒入社の数名が地方の支店に仮配属すると決まったばかりの頃で僕はその内のひとりなんですが、選ばれた理由を聞くと『タフそうだから』という理由でした。(笑)たくさんの同期がいる中で役職が上がっていき、敬語で話されるのはすこし寂しかったですが、負けず嫌いで絶対やってやるという気持ちがあったからこそ、その結果を残せたんだと思います」

入社6カ月で副支店長、2年目の前半で支店長、4年目で本部 経営企画へ至上最年少で就任。社長の右腕とも言われる組織で業績の落ちている支店へ指導に行ったり、新人の同行に付いたり、誰を次の支店長に挙げるか等、企業の根幹に関わる仕事をしていたといいます。

5000人近くの社員をまとめて、さまざまな記録を塗り替えていくことにやりがいを感じていたなか、リーマンショックにより売上は半減。人材業界に暗い影を落としました。当時は正社員も解雇せざるを得ず、法令的にも非正規雇用を減らす取り組みがあり、派遣や非正規雇用には特に厳しい時代でした。

市邉「リーマンショックに苦労しましたし、それがきっかけで転職を考えたということもありますが、弁護士である義父の勧めから【税理士】という職業に興味を持ちました。大学時代の簿記の勉強や、お客様と経営の話をする際に数字の分析が好きでした。

企業経営の側面からサポートできることもあって、資格の中で自分の力で生きていくということに魅力を感じました。税理士になりたいというよりは、経営者のコンサルタントになりたいという思いでした」

税理士資格取得のため学校へ通っていた際、士業系の合同説明会に参加したそう。とはいえ、業界知識があまりなく、冊子に並ぶ法人名を見てもどこに行けばいいか分からない。始業時間や通勤のしやすさなどの条件を奥様と話し合った結果5社ほどに絞り、はじめて訪れたのが千代田税理士法人のブースでした。

市邉「当時の採用担当の方と話してみて、悪い印象を受けなかったんです。もう1社、他のブースにも行ってみたけど自分には合わないなと思って、二次面接を受けたのは千代田税理士法人だけでしたね。二次面接で初めて小島会長と話した際には、黄綬褒章をいただいている方ということもあり、とても真面目な方なんだなという印象を受けました。

他社と比較してみても『ここには嫌なところがないな』という印象が強かったですね。僕が働く上で大切にしているのは一緒に働く人との関係性です。その次に給与や労働条件。税理士として働く以上、仕事のやりがいはどこの事務所にいても変わらないと思っているので、いい先輩方に囲まれて働けると感じて断る理由はありませんでした」

企業に寄り添う税理士だからこそ、認められた実力

▲企業に真剣に向き合うからこそ得た評価。

市邉「これまでの仕事で印象に残っているのは、初めて経験した国税局の税務調査対応ですね。税理士の醍醐味と言っても過言じゃない。どれだけしっかりと調査対応できるか?がかかってきます」

その際のクライアントは千代田税理士法人の中でもトップクラスの国税局管轄の大企業。それまでにどれほどいい関係性を築けていたとしても、調査対応で不備が見つかればそれまでの信用を一気に失うことになります。

市邉「 対税務署のときよりも、更に優秀な方とやり取りができることが楽しみでしたね。 統括主査の方と議論した際に、会社が大切に思って昔からやり方を変えていなかったもの・今まで注意されなかったものが見解の違いで追徴されそうになったことがありましたが、論理的な資料の用意や粘り強い説明をした結果、調査員の方にも納得していただけました。

調査の総括の際には、議論した調査員の方からクライアントを通して『いい先生についてもらっていますね』と評価していただけて、企業の役員クラスの方からの信用を勝ち取ることで大きな自信となり、税理士を続けていて良かったと思いました」

この業界で生きる根本にあるのは法律に則っているかや理屈が通っているか。その起こっている事象に対して納得させられる説明ができるかどうか。ただ税法を知っているだけではなく、なぜその法律ができたかという背景を理解することが大切だと話しました。

常に成長を。今の自分へ活きる、過去の自分。

▲自分の道は自分で作る。昨日よりも成長した自分を。

「人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に年老いてゆくのだと思います。 この道を行けばどうなるものか。 危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。 踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。 迷わず行けよ、行けばわかるさ ありがとう! 」

この言葉をご存知でしょうか。アントニオ猪木さんの「道」の全文です。この言葉に大変感銘を受けたそう。

常に頭にあるのは昨日の自分よりも成長すること。その思いが実績になり、評価になり、今の地位まで上り詰めました。こうした想いは前職の営業経験は現在のクライアント対応にも生きているといいます。

市邉「結果を残せていたこともあると思うけど、根本的にというか、人間性的に営業という仕事には向いていると思います。先天的な人とのコミュニケーション能力を除いたとしても、 効率化は自分でも気にかけている部分でもあって、どうやったら仕事を早くこなすことができるか?を常に考えています。面倒くさがりだから、効率的に仕事したいって思うんですよね。

「面倒くさがりだからほったらかしにする」ではなく「効率的にしたい」と思うところに市邉さんらしい人間性が垣間見えます。引き継いだ仕事であっても、常に必ず改善点はあるはずだと意識しているといいます。

市邉「 誰にも負けたくないという気持ちが強くあって、負けないだけの努力もしているし、そうあるべきだと思ってる。その結果、例えば引き継いだ仕事が1/5の時間でできたこともあるので、そうしたことがあると他の人に負けていないと思うし自信につながります。

人からどう見られているか?を気にするより、いい仕事ぶりをしていると自分で感じられる方がいいなと思うんですよね」

こうした効率的な仕事ぶりを15年以上重ねて、一歩一歩キャリアを積み、現在はパートナーと呼ばれる部下の育成と経営に携わる地位に就いています。

しかしながら、役職者になったからと言って気持ちの上では大きな変化はなかったとのこと。

市邉「役職を任された責任感はあるけど、根本的な部分はずっと変わらない。10名規模の組織だから、さまざまな意見を取り入れて効率よく変えていきたいし、入社してきた人が定着してくれるような手助けはしていきたい。前職では全体をまとめる組織にいたから、どんなマネジメントをするか、どう接していくかといった気持ちや考え方の変化はないですね」

前職の経験がクライアント対応にも社内マネジメントにも、今の市邉さんを形作る上で大きな影響を与えたのでしょう。

自分だからこそ叶えられる2つの夢。

▲同法人のアソシエイトの方、総務の方と。

2019年1月に創業60周年を迎えた千代田税理士法人は、これから第二創業期に突入します。その組織を牽引していくトップ2として、目指している姿はみんなが楽しく働けること。現在は手探りで社内制度を変えようと様々な話し合いを行っている最中です。

市邉「 みんなが楽しく働けて、自己実現ができて、家庭を持つ方には時間の融通が利く、オープンな組織にしたい。働いている人が意見の言えない環境は正しくないし、納得できないまま流されることも、自分の意見が理不尽に通らないことも意味がないと思っています。

まだ形にはなっていないけど、頑張った人には頑張ったなりの評価がされる制度にしたり、働きやすいようにフレックス制度を導入するなどを検討しているところです。

今後の展望としては50名規模の法人にすることも視野に入れているとのこと。そのためには利益を上げていくことは必須。ただ、組織を大きくすることは第一目標ではないのだという。社訓に合わない仕事で組織が大きくなるよりも、やはり大切にしたいのは、働いている人がここで働いていて良かったと感じてもらえること。その舵取りはしていきたいといいます。

会社としての理想がある一方で自身の夢についてもこう語ります。

市邉「3年後、5年後と区切ると小さな夢はいっぱいあるけど…。個人の夢は息子にとって自慢の父親であること。理想とする父親像や人間としての在り方は考えることがあるので、大きくなってもそう思ってもらえたらいいなって思いますね。

もう一つは、経営者のコンサルタントになりたいという思いがあったので、税務だけでなく、社労士や弁護士、土地家屋調査士などの知識も必要だなと思っています。 クライアントからなんでも親身に相談してもらえて、正しい情報で答えられて、それを実行したクライアントの利益が上がって、従業員が幸せな状態にしたい。

自分が担当するクライアントにはみんなが笑顔でいて欲しいから、そのお手伝いを出来る経験と知識がある税理士になることがゴールかな」

個人的な夢も、仕事の夢も、叶えるためにあるのは信頼の厚い『市邉隆志』という税理士であり続けること。仕事や人に対して熱い想いがある限り、その夢を叶えるのは難しいことではないでしょう。

最後に求職中の方へメッセージをいただきました。

市邉「自分の意見を持っている、変化を楽しめる方にはうってつけの環境だと思います。税理士事務所の仕事内容は、場所が変わってもそれほど変わることはないけど、どんな環境か・社風かで大きく変わってきます。明るく楽しく働きたい方は一度面接だけでもきてください。社風が伝わるような面接をするのでご応募ください! 」

千代田税理士法人:https://www.chiyoda-tax.jp/ 

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